嘘
近江屋の主人は、賊が去ってから、土佐藩屋敷に急を知らせに
行っている。
きわめて自然な動きだと思う。
不自然なのが、峰吉・・・。
虚言癖か妄想癖か、ようわからんけど、何かおかしい。
この人物の証言で、事が余計に、複雑怪奇になってしまった。
事件とか事故でこのタイプが、介在すると
事は簡単に収まらない。
言ってる本人自身に嘘の実感がないから、ある意味、悪質だ。
世の中、嘘で構成されている部分も少なくないが
最後の砦であるべき人間同士の信頼が失われてしまうと
後に残るものは、砂漠の味気ない砂を
口一杯に詰め込まれたような虚しさだ・・。
龍馬には、どこか甘さがあったな・・。
他人を安易に信用してしまう、言ってみれば、人の良さのようなもの・・。
おかしいのは、傍に置いてはいけない。
死後まで響く・・・・。
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