taoo ブログ

愛犬の思い出
坂本龍馬暗殺考察

蟻1匹

  猫の額よりもまだ狭い我が家の庭。
リスの額ぐらいか。


 真ん中でのさばってる「はらん」の根を20本くらい引き抜く。
これがある為に、他の植物が、一向に育たない。


 作業が終わって、座敷に上がると、右腕に小さな蟻が這っている。
左手の親指と人差し指でつまんで、ゴミ箱にいれようとしたが
気が変わって、玄関の横のセメントの上にそっと置いた。


 軽くつまんだだけであったが、蟻にしてみれば
大変な力で圧縮されたわけで。
丸まっていた蟻が、必死に身体を伸ばして何とか動こうとしている。


なんか、申し訳ないことをしてしまった・・。


 眺めていると、全力で、必死に歩こうとしている・・・。


 蟻1匹にも心があり、魂が宿っている。
土の上に放してやれば良かったな・・・。
しかし、もう一度つまんだら、間違いなく死ぬだろう。
そっとしとこう・・・・。


 名古屋に転勤して、8月の炎天下、部下を連れて飛び込み営業をしていた。
とある、ステーキ店の会長に遭遇し、会長の著書をいただいた。
「このくそ暑い時に営業してるあんたは、蟻や、1匹の蟻や」と言われた。
本には「遺書」というタイトルがあった。
自分は真夏の蟻や。自分でもそう思った。


 その会長の店は、チエーン店で、かなり大きな企業だと後で知った。
蟻1匹にも生きる権利がある。


 この世には、一生懸命働いて、頑張っている人が無数にいる。
日本人も外国の人も皆、自分の人生を何とかしようと頑張っている。


 それらを全て踏みにじって突如、ミサイルを撃ちまくる。
祖父も父も独裁者で、限定された環境で育ったから
蟻1匹の命など歯牙にもかけない。


 仮にも国の指導者となれば、命の重さを胆に毎日、毎時、毎分
胆に命じなければ、勤まらない。
それが出来ないのならば、自ら政権の座を潔く降りよ!