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愛犬の思い出
坂本龍馬暗殺考察

「それだけは、良かったぜよ」

龍馬の母は、肺結核で闘病生活だった。
当時は、「肺病病み」と言われて
忌み嫌われた。


咳などで空気感染するし、身内も避ける病だ。
自分の母も、長い闘病生活だったので、よくわかる。
結核、絶滅させるべし!


まだ子供だった龍馬に、うつしてはいけないの一心だったろう母親。
わが子を遠ざけるのは本意ではないが
やむを得ぬ。


龍馬にしてみれば、自分が嫌われているのではないかという
不安がいつもあったと思う。


結核菌は、目に見えぬし
詳しい病気の知識もない子供にすれば
母に甘えられないのは、かなり辛かった筈。


一生懸命、剣道をしても、鏡川でめちゃくちゃ泳いでも
満たされない思いをもったまま青年に。


しかしながら、龍馬には、持って生まれた
向上心があったのであろう。


出会った人達が、これまた良かった。


「人は、人によって、人になる」というのがよくわかる。
乙女ねえやんも、素晴らしかった!


土佐で嫁さんをもらって、子供を育て
平凡な人生も選べただろうに
自分の心の奥の何かを満たそうとして生きて生きて生きた。


他人の何倍も、何十倍も働いて、燃えて、燃えて・・・。


龍馬が死んで良かったのは、ただひとつ。
お母さんの傍に行けた事。


「龍馬!大変じゃったねえ・・。えらいめにおおたねえ」


「そうよ、まっこと残念じゃあ・・・・。
 あんな奴らにむざむざと討たれたのが、くやしゅうて、くやしゅうて・・・。
 慎太にも、悪いことした・・・。」


「けんど、おかあのそばにこれたき、それだけは、良かったぜよ」


「・・・・・・・・・」