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愛犬の思い出
坂本龍馬暗殺考察

稚気(ちき)


 龍馬少年を青年にチェンジさせたものは
水泳と剣道
共に激しい運動である。
ともすれば、軟弱に偏る身体を、この運動で
鍛えたのは正解であったな。


次に有難かったのは、人との遭遇。
いい人に次から次と巡りあっている。


これは、ひとえに龍馬の人望ゆえか。


思うに龍馬は、他人に可愛がられる可愛い所があったな。
何とも言えぬ可愛らしさ。
これは、持って生まれたもので
なかなか、努力の世界ではない。


 かと言って、リーダーになってから
再々、この稚気が顔を出すようでは、上には行けない。


自己を律し、他人を導く厳しさが必須となる。


「俺を斬りに来る奴など、もう、おらんわ」


龍馬にそんな気持ちがあったかどうか
確かめる術がないが
もし、そんな心があったとしたら
稚気から発した傲慢であろうなあ・・・・。